中止が相次ぐ夏のお祭り記事から

7月の京都の祇園祭は優雅で好きなお祭りのひとつでが、今年はコロナの影響で、お祭りのハイライトになる山鉾巡行が中止になってしまいました。
この祇園祭りは869(貞観11)年、疫病退散を目的として始まったと伝えられています。当時は日本全国で疫病が流行り、その時、現在の二条城の南側の真言宗寺院「神泉苑」に当時の国の数の6本の鉾を立て、神輿(みこし)を送って災厄の除去を願ったのが始まりとされています。
関係者様の苦渋の選択で中止となってしまっていますが、神事については八坂神社などで関係者のみで実施をされることになっています。

この祇園祭りは、過去にも中止や日程変更などがあったようで、明治以降で伝染病がらみではコレラ流行のため、明治12年、明治19年、明治20年、明治28年の4度、延期か前倒し措置が取られていたようです。

また、中止が決まっている東京・隅田川花火大会は公式ホームページによると、8代将軍徳川吉宗が、大飢饉(ききん)に加えて疫病が流行したことで1733年に慰霊と悪病退散の祈願のために、隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げたことが始まりとされています。

本日は、山形花笠踊りも中止のニュースがありました。

今年は、ひたすら我慢となってしまっていますが、コロナ終息の際には、地域コミュニティと地域経済に大きく寄与する日本各地のお祭りが、観光業界や地域経済・地域コミュニティの助成の柱となることを願っています。

そのような時代の出来事も合わせて、各地の観光地や伝統行事をお伝えし、ご案内していきたいと思うニュースでした。