64回目を迎える終戦記念日。
国内各地を旅行していると、さまざまな戦跡や当時の話に
出会います。
この業界に入ったころには、ツアーで参加されるお客様の中に
戦争に参加されたという御年輩の方が多く居られましたが、
最近は、めっきりと少なくなられたような気がします。
それだけ時間が経っている・・そう実感します。
沖縄に初めて行ったときには、参加者に旅行の目的を伺う機会が
ありましたが、「沖縄戦で、亡くなった戦友を偲びたい」と話された
お客様がいらっしゃったことを思い出します。
最近では、各地に平和資料館などの戦中の生活を伝える施設
などもあって機会があると見学をします。
広島の平和記念資料館では、被爆した時刻に止まってしまった
被災者の腕時計や亡くなった少年が持っていた黒こげのお弁当箱が
胸を打ちます。
何故、戦争となってしまったのか。
戦争になるとどのようなことが起きるのか。
その代償はどれほどのものなのか。
考え込んでしまいます。
当時を体験された方々が少なくなってきている中で、
各地に残る戦跡や哀史からそのような時代があって、
今の現代があるということを観光業に就く者として、
これからの世代の方に伝えることができたならば・・
そのような幅を持ちたいと考える8月15日です。