若者の旅行離れ

卒業旅行シーズンですが、旅行業界の話題として、

最近、若者の海外旅行離れが進んでいるという

記事がありました。

海外旅行に価値を見いだせない若者として、

「この旅って、意味がありますかね・・」

そんな声が多いそうです。

「無駄なことは省きたい」、「失敗したくない」といった

合理的かつ消極的な思考あるらしく、

とても寂しく思ってしまいます。

行ったことがない、知らないことはイメージしにくい。

特に言葉も文化も違う海外旅行ならその思いも強いでしょう。

しかし、行ったことがない、知らないからこそ興味を持ち、

思い切って、海外に行って、

多くのことを見て、聞いて、体感してほしいと思っています。

特に多感な若い頃の海外旅行を通じた経験からは、

その後の自分に大きく影響する機会となるでしょう。

私自身、今の旅行業に就いているのも、

青春時代に旅したことが、大きく影響しています。

いろいろと将来のことを模索していた頃に、中国から蘭州・敦煌・トルファン・

ウルムチといった中東からヨーロッパまで続く、シルクロードに沿って

2ヶ月あまりの一人旅をしました。

言葉の通じない海外で、雄大な風景や遙かな歴史建造物、そしてそこで

自分とは関わりなく生きている人たちを見て、自分の小さな焦りやとまどいが、

なんてちっぽけなものなんだろうと改めて感じたことを思い出します。

今では、ネットなどを使って簡単に情報が手に入る

便利な世の中です。

故に自分でぶつかって、体感して見つけ出す。

そんなことが少し疎かになって

しまっている風潮があるように思います。

若いうちの旅行は、様々なことを学習し体得する絶好の機会です。

海外で異文化に触れるという豊かな経験は、大きな財産となるはずです。

ぜひ、若者に積極的に旅行に行ってほしいと痛烈に思う記事でした。